タイトル.png
イラスト.jpg

202262217:00-19:30開場 16:00雨天決行

大阪城野外音楽堂 / 無料 /  祭典終了後中之島公園までデモ行進!

22nd Wed June 17:00-19:30(open 16:00) No Postponement For Rain / Osaka Castle Band Shell

クラウドファンディングの支援により野外フリーコンサートの実現を目指します

■先着500名様に缶バッチ進呈  ■定員に達した場合ご入場をお断りいたしますのでご了承ください ■飲食持ち込み自由

岩波新書「学問と政治 学術会議任命拒否問題とは何か」から

はじめに

この問題は現在進行形である。2020年10月、当時の菅義偉政権によって本書の著作6名の日本学術会議会員への任命が拒否された。この事実は、現代日本に生きる渡したにとって重大な事件であった。この間、事態の深刻さを受け止めた様々な人々が、事件について声を上げてきた。

「外すべき者(副長官から)」追及の過程の中で明るみに出た政府文書に記されていた文言文言である。政権は、何を恐れて、このような拳を及んだのか。学問の自由と独立を侵し、法に違背してまで、この6名の何を忌避したかったのか。学問の自由はどこまで守られるベキなのか、政治の介入は許されるのか、、、。事態の発覚から一年半の年月を経た今、ともするとこの問題に関するメディア等での議論は少なくなりつつあり、既に終わったことと思う人もいるかもしれない。本文に詳細が記されているとおり、政治決定をめぐる経緯や責任の所在は依然として明らかにされておらず、情報公開請求については現在も継続中である。事実はいまだに黒く塗りつぶされている。ことの本質は決して一過性のものでも、日本学術会議という組織だけに関わるものでもない。「ポスト真実」の時代において学問が果たすべき役割だけでなく、権力と法の関係、政治と専門家の関係といった民主主義社会の根幹をなす価値観について、私たちは再考すべき時を迎えているのではないだろうか。本書は雑誌『世界』2021年12月号において組まれた特集「学知と政治」をもとに、各著者に大幅に加筆・修正いただいたものである。発行直後より大きな反響を呼んだ同号は、多くの書店で売り切れ、一時は入手困難ともなった。このことは、問題意識を共有する多くの読者が存在することを確信させてくれた。本書では、任命拒否の対象とされた全6名が、問題の本質をそれぞれの専門的学知から多角的に論じている。各論考に通底しているのは、現在への危機感と未来への強い意志である。つまり、この学術会議任命拒否問題は私たちの社会の向かう先を占う試金石なのである。この間、菅政権から岸田文雄政権へと変わったが、梶田隆章日本学術会議会長の申し入れに対して、岸田政権は実質的にまだ何も答えていない。本書をきっかけとして、今後もこの問題の本質を問い続けていく必要がある。
                                                           2022年3月  岩波新書編集部

デモ行進ルート
企画終了後マップのルートで中之島公園までデモ行進いたします。
【注意事項】
■ 企画終了後のデモ行進は、19:15に城南出入口を出発します。
■ 18:55に企画が終了し、その後すぐにデモ参加者を城南出入口までスタッフが誘導します。
■ 雨天でなければ、チンドン屋チームがデモを盛り上げます。鳴り物持ち込み歓迎。
■ デモ先頭が20:00解散します(夜間帯の行進のため時間厳守)。
■「End this war !!」などいくつかのメッセージカードを用意します。メッセージの持ち込みも自由です。
tomoni_demomap_0620.jpg
​■企画終了後、音楽堂から集合場所(城南出入口)までのルート
tomoni_syuugo_map.jpg
■出演・プログラム
渋さ知らズオーケストラ / 坂手洋二リーディング演出ウクライナ反戦小説『地の塩』第一弾 / Ki-Yan
(木村英輝)画家+西野清和 白い鳩飛ばし+三原康可(内田裕也 トルーマンカポーティR&Rバンド)ギター / 学術界からのアピール『松宮孝明(学術会議 任命拒否教授 / 刑法学、立命館大学)+夜空で本を読む会(課題本:岩波新書『学問と政治』)feat.駒込武(植民地教育史、京都大学教育学部教授)+ミヤガワ修虫 -ザ・ノックダウンズ-(前説と進行役) / 奉納ダンス:小倉笑 / 閉会挨拶:齊藤ゆずか(京都大学文学部3回生) / イラスト:松岡日菜子@fukusukeotafuku / 記録写真:金サジ

『地の塩』リーディングパフォーマンス出演者川本三吉 / 滝佑里 / 三澤健太郎 / 森川万里 / 村尾オサム / 松原佑次 / 栖参蔵 / 伊勢川佳久 / 片山大鷹 / 片山寛都 / 江尻智森 / 伊藤友己 / 齋藤薫 / NAO / 緩 / 渡邊容 / 金サジ / 柳澤友里亜

当日ドキュメント撮影予定 / 撮影チーム:佐藤寿保(映画監督)、諸沢利彦(映像作家)、佐藤訪米(映画監督)、今井俊裕(映像編集)、タニガワヒロキ 他
INTRODUCTION

ロシアによるウクライナ侵攻。それに呼応する日本各地の若者文化、公道に出始める。そんな日本アンダーグラウンドMAPを埋めるかのように、関西でも反戦デモ連動型ライブ・演劇などのごっちゃ煮企画が緊急開催される。内容は、岸和田だんじり祭り他で白い鳩を飛ばし続ける鳩飼い、西野清和がFREE SKYを祈念して開催地・大阪城野外音楽堂から多数の鳩を実際に放ち、祭りを祝祭する。日本最古のロックフェスティバルプロデューサーとして知られるKi-yanこと木村英輝が大阪城野音のステージでウクライナカラーの鳩のライブペインティングを行う。動物の鳩と絵の鳩が共に交差し平和を求める、LOVE DOVES。今回の行動に呼応した中心は渋さ知らズオーケストラ。入場無料の野外フリーコンサートで渋さ知らズオーケストラを観れるのはまたとない機会。コンサート終了後、渋さ知らズのメンバーがちんどん屋に形を変え、公道デモを盛り上げる。そんな渋さ知らズの音楽と"共に歩む"のが戯曲家、坂手洋二によるNON-WARリーディングパフォーマンスだ。1935年、ユダヤ系ポーランド作家のユゼフ・ヴィトリンによる現ウクライナ地域の民衆の苦悩を描いた反戦小説『地の塩』。日本語訳はない本作を、日本で唯一、言語が入り交ざった原著『地の塩』の翻訳が可能とされる立命館大の文学者・田中壮泰が急ピッチで翻訳を進め、それを坂手洋二が作り始める。これは数年がかりのプロジェクトであり、今回がその第一歩となり、関西の若手演劇人の参加を募っている。主催者曰く、多様な議論の場の創造と、困難な立場に置かれた人たちへ寄り添う、SOLIDARITY TREE。そして、社会運動と一般の境界を拡げ、その周縁での若者の活躍にスポットライトを当てる。今回スポットがあたるのは、ダンサー・小倉笑と、小説家をめざす学生・齊藤ゆずか。偶然にも、参院選公示日にあたる6月22日に開催される当イベント。今の日本の政治には変わってもらわないといけないことは明らか。私たちが平和を望むことが向かう先は東欧だけではない。学問と政治、平和との関係、学術会議任命拒否された松宮孝明さんと岩波新書から出版されたばかりの『学問と政治』を一緒に読んで、夜空のもとそれぞれが考えていることを話す。市民運動を続ける京大教授、駒込武からの現在の大学を取り巻く状況も聞く。

大阪万博まで続けていく所存、FREEDOM OF MOVEMENT!!。

当日、ドキュメント撮影します、IT’S MY LIFE。

田所大輔

17:00-17:10

 

17:10-17:40

17:40-17:50

17:45-18:35

18:30-18:50

18:50-18:55

 

19:15

20:00

開会挨拶:江尻(2分)奉納ダンス:小倉笑(8分)(音楽、山中透)

坂手洋二リーディング演出ウクライナ反戦小説『地の塩』第一弾

Ki-Yan+西野清和+三原康可  鳩が飛びます

渋さ知らズオーケストラ

学術界からのアピール『松宮孝明(学術会議任命拒否教授)』+夜空で本を読む会(岩波新書『学問と政治』)feat. 駒込武

閉会挨拶:齊藤ゆずか

デモ参加者 出発エリアへ移動

デモ出発

デモ解散
お疲れさまでした!

1_shibusa.jpg

渋さ知らズオーケストラ
1989年9月、不破大輔を中心に第一回目のライヴを行う。フリージャズをベースにした大所帯バンドだが、オーケストラ編成だけでなく、中編成や小編成でも活動する。芝居の音楽伴奏が出発点の一つとなったこともあり、演劇的感覚が強い。演奏にはジャズ、ロック、フォーク、歌謡曲など様々な要素が混在し、ジャンル分けを拒む音楽である。ステージはミュージシャン、舞踏家、ダンサー、パフォーマー、映像などによって構成され、同時多発的な「イベント」が連続し、観客を熱狂させていくことから、祝祭的なバンドと評される。
FUJI ROCK FESTIVAL(日)、SUMMER SONIC(日)、GLASTONBURY FESTIVALS(英)、MOERS FESTIVAL(独)、ROCCELLA(伊)、NANTES(仏)、QUEBEC(加)をはじめとする、国内外の大型フェスティバルで高い評価を受け数度の長期ヨーロッパツアーを行いフェスや単独公演を行う。また、「テント渋さ」と呼び、自らテントを建てての公演も開催している。
これは渋さ知らズがバンドであると同時に、「場」であることを示しており、芸能のラディカリズムを意識したものである。
https://plankton.co.jp/shibusa/jp/index.html

当日編成北陽一郎tp 石渡岬tp 立花秀輝as 登敬三ts 野道幸次ts 松本卓也ss.ts 臼井康浩g 加藤一平g 小林真理子ba 山口コーイチkey
光田臣ds 玉井夕海vo さやか ペロ 湯山大一郎(舞踏)不破大輔+関西・登敬三の主にホーンブラスの仲間たち

 
2_1_chinoshi_image_web.png

東欧の反戦小説「地の塩」
1896年に東ガリツィアで生まれたユダヤ人作家ユゼフ・ヴィトリン(1896-1976)の『地の塩』(1935年)は、第一次世界大戦に巻き込まれた民衆の当惑を描く反戦小説だが、オーストリア=ハンガリー軍から召集令状を受け取る主人公ピョートル・ニェヴャドムスキは、東ガリツィアの寒村でポーランド人の父とフツル人の母から生まれたという設定だ。彼は、ポーランド語とウクライナ語を話し、父はカトリックのポーランド人だったが、自分はギリシア・カトリックの信者だからウクライナ人だと、何となく思っている。それで彼は、帝国議会選挙が近づくとウクライナ民族主義者の選挙集会に出かけ、票集めのためにばらまかれるおみやげをありがたく頂戴するのだが、結局、選挙では、ポーランド人の伯爵に一票を投じた。ガリツィアでは、これまでずっとポーランド人の貴族が政治をやってきたのだし、これからもそうだと考えるからだ。農民あがりのウクライナ人が政府でうろうろするなんて、ニェヴャドムスキには、どうもしっくりこない、というのだ。ヴィトリンの表現によれば、ニェヴャドムスキは、民族意識と民族意識の間に敷かれた敷居の上に立っていて、その両側に属しつつ、そのどちらにも属していないのである。
(野村真理/レクチャー第一次世界大戦を考える 隣人が敵国人になる日 第一次世界大戦と東中欧の諸民族 p16)

 
2_2_chinoshio_sakate_web.png

坂手洋二
劇作家・演出家。1983年、燐光群旗揚げ。『ブレスレス ゴミ袋を呼吸する夜の物語』『屋根裏』『だるまさんがころんだ』『天皇と接吻』等により、岸田國士戯曲賞、鶴屋南北戯曲賞、読売文学賞、紀伊國屋演劇賞、読売演劇大賞最優秀演出家賞等を受賞。他の作品に、『カムアウト』『神々の国の首都』『沖縄ミルクプラントの最后』等。海外公演多数。『くじらの墓標』等、戯曲は10以上の言語に翻訳され、出版・上演されている。

2_3_chinoshio_anaka_web.png

田中壮泰
立命館大学授業担当講師
専門はポーランド文学、イディッシュ文学、比較文学
主な論文に、田中壮泰「イディッシュ語で書かれたウクライナ文学――ドヴィド・ベルゲルソンとポグロム以後の経験」『スラヴ学論集』第25号、2022年。田中壮泰「塹壕の外の東部戦線――ゴンブローヴィチ、ヴィトリン、ロート」渡辺公三・石田智恵・冨田敬大編『異貌の同時代――人類・学・の外へ』第三章、以文社、2017年。

 
 
3_1_hato_ki-yan_1_web.png

Ki-Yan(木村英輝)
1942年大阪府泉大津市生まれ。京都市立美術大学図案科卒業後、同大講師を務める。
日本のロック黎明期に、オルガナイザーとして数々の伝説的イベントをプロデュース。
還暦より絵師に。手がけた壁画は国内外で200カ所を超える。
ロックと共に歩んできた半生は躍動感あふれる画面にもあらわれる。 アトリエでカンバスに向かうのではなく、「ライブ」な街に絵を描きたい。 究極のアマチュアリズムを標榜する異色の絵師。
作品集に『生きる儘』『無我夢中』『LIVE』など。
2012年、観光庁「Japan.Thank You.」キャンペーンビジュアル、TBSテレビNEWS23Xのアートプロジェクト「23XArt」の第一弾アーティストなどに選出される。 2022年5月、初のアート展示をB&B Italia Tokyoにて開催し、その個展は大盛況だった。

 
 
3_2_hato_nishino_web.png

西野清和
「Colombe Bonheur/コローンブ・ボヌール(幸せの鳩)」 という団体を設立し代表を務める。2011年からあの「だんじり」で有名な岸和田祭にて毎年放鳥を始める。2019年の台風21号の影響で鳩小屋が打撃を受けるが大工の息子さんのサポートもあり無事修理完了。岸和田祭はこの2年コロナウイルス感染拡大の影響お休み。今年の復活に向けて準備中だ。
1969年 初めて鳩を飼う。
2009年 知り合いから鳩を譲ってもらいもう一度鳩を飼い始める。
2010年 西野さんの母校、浜幼稚園・浜小学校の卒業式で初放鳥。
2011年 岸和田祭にて放鳥。
     結婚式、イベント、会社の周年記念などで放鳥する。
2022年 岸和田祭復活に向けて準備中。

 
3_3_hato_mihara_web.png

三原康可(内田裕也 トルーマンカポーティR&Rバンド)
1980年、ロックバンド「シルバースターズ」のギタリストとしてデビュー。アルバム『SEE』『レイプノイズ』(トリオレコード)を発表。1981年、内田裕也の「トルーマン・カポーティーロックンロールバンド」にギタリストとして参加。その他、音楽のセッション多数開始する。1990年、ロックバンド「パリ・テキサス」を結成、作詞・作曲を手がける。テイチクレコードBAIDISレーベルよりアルバム『パズリングデイ』『チェーンリアクション』を発表。1991年、『ハイディの青春』(パルコ劇場、青井陽治演出)に俳優として出演。以後、映像・舞台・CF・モデルと活動域を拡げてゆく。2010年1月27日、歌手としてソロCDフルアルバム『ヤコブの梯子』をリリース。2015年より、武田チャッピー治(Vo.Dr)と2人組ロックユニット「NION」を結成し、ヴォーカルとギターを担当。精力的にライブ活動。2018、NIONは1stアルバム"union"をSignal Fire Recordsから発表した。2022年、1月20日 約30年ぶりにモデルとしてYohji Yamamoto POUR HOMME 2022-2023 Autumn Winter Collection に参加した。

 
4_1_gakujyutsu_matsumiya_web.png

松宮孝明
1958年3月11日生まれ。1980年、京都大学法学部卒業。2004年から立命館大学法学部教授。日本刑法学会所属(2000年5月より2021年5月まで理事を務めた)。日本評論社より、先端刑法総論(2019年)、先端刑法各論(2021年)などの著書出版。論説単著も多数、代表的なものに、「正当防衛における『急迫性』について」立命館法学377号(2018年)97-123頁、や、「自動運転をめぐる刑事法的諸問題」立命館法学395号(2021年)1-19頁、などがある。日本学術会議任命拒否教授として積極的に社会とコミュニケートしている。

4_2_gakujyutsu_komagome_web.png
 

駒込武
京都大学大学院教育学研究科教授。専攻は植民地教育史、台湾近現代史。昨年、大学でトップダウンの意思決定が強化される状況に危機感を抱いて『「私物化」される国公立大学』(岩波ブックレット、2021年)を編集して刊行した

4_3_gakujyutu_iwanami_web.png

「学問と政治 学術会議任命拒否問題とは何か」
日本学術会議会員任命拒否には、日本社会の矛盾が象徴されている。当事者六名が、その背景と本質を問う。
著者    芦名 定道 著 , 宇野 重規 著 , 岡田 正則 著 , 小沢 隆一 著 , 加藤 陽子 著 , 松宮 孝明 著

新書 ・ 214頁 / 定価    924円
https://www.iwanami.co.jp/book/b603071.html
二〇二〇年一〇月一日、時の首相・菅義偉は、日本学術会議から新会員として推薦を受けた一〇五名のうち六名の任命を拒否した。この民主主義や法から学問のあり方にまで禍根を残した事件から一年半。しかし、いまだ問題は終わっていない。日本社会の矛盾に直面した当事者六名が、その背景と本質を問う。
当日、会場にて販売いたします!

 

 
 
5_1_dance_ogura_2_web.png

小倉笑 
11歳から声楽を学び、14歳の時にコンテンポラリーダンスと出会う。2014年より京都で舞台出演・創作など本格的に芸術活動を開始。以降、Monochrome Circusや康本雅子らの舞台に出演、mama!milkなど様々なミュージシャンとコラボレーションをしている。近年ではSoLODOS EN DANZA(スペイン・コスタリカ)、Soria International Short Film Fest(スペイン)など、欧州・南米で開催されるアートフェスティバルなどに招聘され国内外で活動。2021年成人の日に"RISING KAIGEN"としてバーレスクデビュー。同年、創作団体『SMILE』を立上げ、舞台作品"SMILE"を京都芸術センターで発表。(photo by manami tanaka)

 
6_heikaitalk_saito_web.png

齊藤ゆずか
京都大学3回生。2020年に難民問題・パレスチナ問題についてより「自分ごと」にして考えるための企画を行う団体「SHIRORU」を結成して活動している。最近は「それぞれが自分の思いを表現し、それを受け止められる空間」に関心がある。小説を書くことが好き。

 
7_1_document_satohisayasu_web.png

佐藤寿保
1959年、静岡県出身。東京工芸大学在学中より8mmで自主映画を制作。卒業後、向井寛主催の獅子プロダクションに参加。ピンク映画の世界に足を踏み入れ、滝田洋二郎らの助監督を務め、85年に『激愛!ロリータ密猟』(一般作題名『狂った触覚』)で監督デビュー。同年ズームアップ映画祭新人監督賞を受賞。以後、日常に潜む狂気と倒錯のエロチシズムをハードでありながらも独特の映像美で描く異色作を連発。サトウトシキ、佐野和宏、瀬々敬久らと共にピンク四天王と称され、その筆頭として、当時衰退していたピンク映画界の枠を超え一大ムーブメントを巻き起こす。その作風はロッテルダム映画祭、ヴィエンナーレ映画祭など海外でも高い関心を集め、熱狂的なファンが存在する。一般作では芥川龍之介原作『藪の中』(’96)を皮切りに江戸川乱歩原作『乱歩地獄/芋虫』(’05)、谷崎潤一郎原作『刺青 SI-SEI』(’05)と文豪作品に取り組む。その他の監督作に『名前のない女たち』(’10)、『華魂』(‘13)、『華魂 幻影』(’16)、『眼球の夢』(’16)、『可愛い悪魔』(’18)などがある。『眼球の夢』は、ハーバード大学感覚人類学研究所に所属する人類学者であり、映像作家としてドキュメンタリー映画「リヴァイアサン」の監督を務めたルーシァン・キャスティーヌ=テイラーとベレナ・パラベルがプロデューサーを務め、佐藤に目をつけ出来上がった作品である。

 
7_3_document_morosawa_web.png

諸沢利彦
1959年東京出身。1984年映画「裸の24時間」主演:氷室京介(BOOWY)、藤沼伸一(アナーキー)を監督。
以降、80年代は新宿Loftを中心にアナーキー、遠藤ミチロウ、ARB、パーソンズ、レピッシュ、じゃがたら、大江慎也などの音楽シーンを撮り続ける。90年代はNHKでドラマやドキュメンタリーを作る。99’「トーキョー#REMIX」(TVK)ではドキュメンタリードラマという手法を用いて、世紀末東京を生きる若者たちの存在と鼓動を描き大きな反響を起こす。2000年代はMTVで、RADWIMPS・YUI・サンボマスター・布袋寅泰・吉井和哉・などのドキュメンタリーやLIVE番組、地球環境問題やAIDSの番組。03’TV朝日「iD」では日本を代表するアスリートやアーティスト達のドキュメント作品。同年、映像集団「ZERO-SAN」を創設。04’からは、アフリカのエイズに苦しむ子供たちの救済プロジェクト「African JAG」のメンバーとしても活動を開始。09’荒吐ロックフェスにSION v.s.諸沢利彦として参加。15’沖縄戦後70年ドキュメンタリー 『OKINAWA2015』全8話(VICE JAPAN)、19’甲斐BANDドキュメンタリー(WOWOW)。現在、2011年の東日本大震災を期に作り始めた1年毎に更新される東北のストリート・ドキュメント作品「ROADSIDE」を製作中。MUSIC VIDEOではDJ KRUSH、エリカバドゥ、NAS、泉谷しげる、吉田拓郎、氷川きよし、フラワートラベリンバンド、ストリートビーツ、FLYING KIDS、宮田和弥、ZAZENBOYS、和田アキ子、さだまさしなどがある。

 
7_2_document_satohoubei_web.png

佐藤訪米 
1997年 16㍉映画「京極真珠」監督。2000年 中華そば みみお創業。2017年から“勝手にみみロック•フェスティバル”をプロデュース。
2022年映画「NEVER MIND DA 渋さ知らズ 番外地篇」公開予定。

7_4_document_tanigawa.png

タニガワヒロキ
1985年、兵庫県加古川市生まれ
関西を中心にライブ映像やMV作成、舞台映像に取り組む。
2019年、078FMVCグランプリ受賞。
様々なアーティストのライブ配信も行なっている。

 

 
 
8_1_photo_kimsajik.png

金サジ
自身のコリアンディアスポラの身体的、精神的アイデンティティの「揺らぎ」をきっかけとして活動をはじめる。創作物語を演出写真の技法を用いて作品を制作。写真家として活動しながら、活動の一環として、韓国舞踊家、金一志の下に師事。韓国伝統芸能を学びながら、ディアスポラに代々継承されていく歴史・民族精神のトラウマから生まれる新たな可能性を探っている。現在、ロシアのサハリンのリサーチを日本サハリン協会等の協力を得ながら継続中。2020年度より多様なメンバーと映像作品「AMA~ウィルスとおよぐ~(https://vimeo.com/529318251)」を完成に向けて奮闘制作中。今夏に金一志芸術団創立公演に出演予定。株式会社赤々舎と写真集を年内に出版予定。2016年度キヤノン写真新世紀グランプリ、令和3年度京都府文化賞奨励賞受賞。

 
MESSAGE

戦争はどこからやってきて、どう姿を変えていくのでしょうか。戦争は、たしかに人間が始めるものです。しかし現代の戦争はSNSやメディアで報道されるうちにことばを操り、人の心を操り、人間の手を離れていってしまうのだと、わたしは思います。「ウクライナがかわいそう」「ロシアが悪い」「ロシア語の表示はなくそう」「ロシア人とは関わりたくない」「ウクライナを助けよう」……そこに、「ひと」の姿を見失ってはいないでしょうか。わたしは、どんな背景があっても侵略戦争は決して許されないと思います。それは「国家」という仕組みのために、ひとりひとりの生が犠牲になるからです。ウクライナから命からがら逃げてきた人、今も残っている人、家族を失った人、恐怖にとらわれている人、そしてロシアで反戦を訴える人、為すすべなく国外に逃れた人、海外に住んでいて辛い思いをしている人。そのすべてに寄り添って考えたい。わたしはパレスチナ問題に関心をもって活動してきました。パレスチナ問題をパレスチナ問題だと思っているうちは、遠い国の話でした。でもそこに、○○さんというひとりの人間がいて、学校に行っていて、夢があって、仕事があって……そう考えたときに、初めて、この状況を少しでも変えたいと思いました。「わたし」が「わたし」のやり方で向き合いたいと思いました。平和を願うときも、戦争に反対するときも、主語は「自分」でありたい。いま、ロシアで平和を願う人の口が封じられているように、ウクライナで逃げたいと思う兵士がそれを口にできないように、戦争が起きれば、「自分」を主語にして語ることはできなくなります。それを防ぐためには、「自分」を主語にした言葉が必要だと思います。人類はこうあるべき、日本人はこうすべき……戦争に反対するために発せられるその言葉が、全体主義や戦争を引き寄せるかもしれない、とさえわたしは思います。状況は複雑です。日々刻々と変わる情勢。誰も見通しが立たない。理解できないことがたくさんあるとき、わたしたちはわかりやすいものに飛びついてしまいます。「ウクライナ」と「ロシア」。わかりやすい善悪二元論。わかりやすいスローガン。わかりやすいシンボル。そしてわたしたちは「ひと」の存在を見ようとしなくなってしまうのではないか、それをわたしは恐れています。その先にあるのは安易な共感、あるいは無関心です。ニュースを見てあなたが本当に悲しいのは、怒っているのは、何に対してでしょうか。私は「ひと」が「ひと」として見られない、生きられない世界があること。さらにそれを看過してしまう社会であること。それを変えたいと思います。どんなに想像しても、わからないことがあります。感じられない痛みがあります。でも想像することをあきらめてしまったり、単純化して理解したつもりになったりするのでは、この、今までよりも日本で「リアルに」感じられている戦争に対峙できる、平和のための真に豊かな議論はつくりだせません。複雑なものを複雑なまま理解すること。難しいけれどそうしようと努めること。悩みながらも、自ら紡いだ言葉で話をすること。同じように発せられた他人の声に耳を傾け、議論をすること。本当に戦争に抵抗できるのは、武器の供与などではなく、自らの防衛力を高めることでもなく、ひとりひとりがもつ言葉や思考ではないかと、今の私は考えています。

齊藤ゆずか

Where does war come from and how does its nature change? War is of course initiated by mankind. However, the meaning of modern war has become increasingly manipulated through its presentation on social networking sites and in the media. I believe that this takes eliminates the human cost of war. 

'Poor Ukraine,' 'Russia is bad,' 'We must get rid of the Russian language,' 'We must avoid the Russians,' 'Let's help Ukraine.' When we utter these words, we are losing the "human" point of view. I believe that wars of aggression are unforgivable, no matter what the background.

War sacrifices each and every life for the sake of a "nation" system.

I have been active in the Palestinian issue. If one only sees the Palestinian issue as an international problem, it simply becomes a story happening in a distant country. However, the truth is that there are individual human-beings there, who have names, who go to school, who have jobs, who have dreams. When I realized that, for the first time, I wanted to try to change the situation in Palestine. I wanted to face the situation in my own way.

Whenever I wish for peace or oppose war, the subject should be "I". Just as the speech of those who wish for peace in Russia are now censored, and just as soldiers in Ukraine who want to flee cannot say so, if war breaks out, people will not be able to speak with "I" as the subject. 

Therefore, in order to prevent war, it is necessary to speak with "I" as the subject. Words used in opposition to war, such as "mankind should..." or "The Japanese should...," only encourages totalitarianism and war.

The situation is complex. The situation changes from day to day and no one knows what to expect. When there is so much we don't understand, we are attracted to easy explanations. "Ukraine" and "Russia." Easy-to-understand binaries of good and evil. Easy-to-understand slogans. Easy-to-understand symbols.

I am afraid that we will stop looking at the existence of "people". What follows is unthinking empathy or indifference. What is it that makes you really sad or angry when you watch the news? I am sad that there is a world where "people" cannot be seen as "people" and cannot live as "people”. And that our society overlooks this. I want to change that. No matter how much we try to empathize, there are things we cannot understand. There is pain that we cannot feel. But we mustn’t give up trying to empathize, or and must not simplify in order to think we understand. If we do so, we will never be able to create a truly rich discussion for peace that can confront a war that is being felt more "realistically" in Japan than ever before.

To understand complex things as they are complex is difficult. To speak in our own words, even though we are troubled by them. To listen to the voices of others who are also speaking, and to discuss with them. I now believe that it is not the provision of weapons, nor the enhancement of our own defenses, but the words and thoughts of each and every one of us that can truly resist war.

Yuzuka Saito

 
tomoniのみ.png
大阪城野外音楽堂
大阪市中央区大阪城3番11号大阪城公園内

■JR環状線「森ノ宮」下車5分
■地下鉄中央線「森ノ宮」1号出口
■長堀鶴見緑地線「森ノ宮」3-B号出口下車5分
https://www.osakacastlepark.jp/ongakudo/